”目に見えないもの”ってフレーズをよく聞く。例えば「星の王子様」サンテグジュペリの名作。例えば「聞こえる」合唱コンお決まりの曲だ。きっと深い意味があるに違いないが、多くの格言がそうであるように本来の意味を失って一人歩きしてしまっているんじゃないだろうか。私もよく考えずに、この言葉だけは知っていた。
で、昨日吉本ばななのマリカの永い夜って本を読んでた時に、夢のことをふと思ったのだ。夢って、なんかぼんやりとしか見えないし、実家の隣にセントラルパークがあるなんて設定がいくらでもある。でも、そのおかしな設定の中のぼんやりとしか見えてない夢の中で、隣に立ってる人が誰かを確信していることや、むしろ見えてる状況以上のこと、隣に立ってる人が結婚したてですごく幸せってことを確信してるその感覚。それから、言語やコミュニケーションを勉強した人なら覚えてるかもしれないが、人がコミュニケーションする時、言葉としての言語はそのうちの1割も占めていない。8割方は表情、声のトーン、ボディーランゲージで会話しているという事実。
そしてそれと重なるようにして、昨夜母の友人が、私の体調を知っていて、ホメオパシーのエッセンスを買って届けてくれた。ホメオパシーって、西洋医学的な要素が一切入っていないもので、漢方よりも肉体的でない部分に働きかける療法。パニック障害の人が、発作が出たときににおいを嗅ぐと落ち着くオイルのブレンドとか、そーゆーものなのである。
なんだろうか。うまく説明できないけど、最近特に思うのは、物質的なものの非恒常性みたいなもの。物質って唯一目に見えるものだから、信頼性もあるし、恒常性もあるように見えて、実はそうじゃない気がするのだ。中世にあった魔女狩り、女の勘なんかが学術的に裏づけされてきて、これからもっとそーゆーことが解明されていくと思う。人によって意味は違うかもしれないが、目に見えないものの力、それを考えれば考えるほど、私は大笑いしていたいと思う。
No comments:
Post a Comment