Monday, November 16, 2009

Food self-sufficiency


日本の食料自給率は1965年の73%を後に、高度成長期を経て2009年現在40%近くにまで落ちてしまっている。これは世界でも最低ラインにある。

私がヨーロッパを旅行して見たもの。それは、世界的大不況の中でも余裕のある人達。夕方5時過ぎには、パリの素敵なオープンカフェバーやレストランは、ビールを片手にネクタイを緩めたサラリーマンで溢れかえる。セーヌ川沿いには、ワインとチーズとバゲットを持った大人たちが、夕日を浴びながら哲学や愛について本気で語り合っている。そこには経済的には厳しくても、心の豊かさを忘れていない人たちがいた。

きっとその光景を見たなら、誰しも思うのではないか。何が違うのだろう、と。
色々理由はあるのだろう。でも私は高い食料自給率がかなりの比重を占めているのではないかと思う。

以前にかんたが、フランス人は「ファッション大国」ではなく「農業大国」としての誇りを持ってると言っていた。確かに、フランスは130%近い食料自給率を持ち、国を挙げて農業を重要視している。食は、人間が生きていくうえで最も大切なもの。それをちゃんと認識し、世界中が大恐慌に陥り、輸出入や外資系の大企業が落ち込もうとも、国民が人間の根本的な部分、食、で不安を抱くことがないように、人間としての理性を欠くことのないように政策されているのだろうと思う。その為に、農業には沢山の税金が注ぎ込まれ、農家を保護するシステムがしっかりと出来上がっている。
これはフランスに限らず、欧米諸国では広く適用されているシステムである。そーゆー国では、国民が心に豊かなものを持って生きてるように、私には見えた。日本も、高度成長期を経てずいぶん大人になってきていて、今後、ヨーロッパ諸国の様な落ち着きを見せてくれるのだろうかと期待する半面、現実的にはモノゴトの進み方があまりにも遅くて、焦りを覚えたりもするこの頃であります。

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